予防接種のイメージ写真

予防接種について

当院ではお子様の定期・任意接種(予約制)、成人のインフルエンザ予防接種(予約制)を行っております。

お子様の予防接種(要予約)

定期接種の種類

ヒブワクチン(不活化ワクチン)

  • ヒブ感染症(インフルエンザ菌b型による感染症)を予防するためのワクチンです。
  • 標準的な接種は生後2か月から開始。接種回数は1~4回です(接種開始年齢によって異なります)。

小児肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)

  • 肺炎球菌による感染症を予防するものであり、細菌性髄膜炎や菌血症、敗血症、重い肺炎、細菌性中耳炎などのリスクを軽減できます。
  • 標準的な接種は生後2か月から開始。接種回数は1~4回です(接種開始年齢によって異なります)。

B型肝炎ワクチン(不活化ワクチン)

  • B型肝炎ウイルスによる肝炎や肝硬変、肝がんのリスクを予防するワクチンです。
  • 標準的な接種は生後2か月から開始。接種回数は3回です。

4種混合ワクチン(不活化ワクチン)

  • ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを予防するワクチンです。
  • 標準的な接種は生後2か月から開始。接種回数は4回です。

水痘ワクチン(生ワクチン)

  • 水痘(水ぼうそう)を予防するワクチンです。2014年10月から定期接種となったため、今後は水痘の発症者が減少すると期待されています。
  • 標準的な接種は生後12か月~15か月の間に1回目、接種回数は2回です。2回目は初回終了後6~12か月の間に行います。

麻疹・風疹混合ワクチン(生ワクチン)

  • 麻疹(はしか)と風疹を予防するワクチンです。
  • 標準的には、まず1歳のときに1回、さらに小学校の入学の前年に1回です。

日本脳炎ワクチン(不活化ワクチン)

  • 日本脳炎を予防するワクチンです。
  • 標準的には、3歳~4歳の間に合計2回、その2回目接種から1年後にもう1回。さらに、9歳~10歳までの期間に1回です。

ロタウィルスワクチン(生ワクチン)

  • ロタウイルスによる胃腸炎を予防するためのワクチンです。ロタリックスとロタテックのどちらかを選択します。臨床効果は概ね同じです。
    ロタリックス:標準的な接種期間は、生後6週~24週。接種回数は2回です。
    ロタテック:標準的な接種期間は、生後6週~32週。接種回数は3回です
  • 接種前後30分は授乳が出来ませんので、ご注意ください。

HPVワクチン(子宮頸がん予防のワクチン)

子宮頸がんを予防するワクチンで当院では2種類扱っています。
「シルガード9」HPV6・11・16・18・31・33・45・52・58型に対する9価ワクチン。
「ガーダシル」HPV6・11・16・18型に対する4価ワクチン。
小学校6年生から高校1年生相当の女子への接種は公費で無料となっています。
※副作用として注射部位の痛み、発赤、腫脹、疲労感、筋肉痛、頭痛、関節痛、発疹、発熱などが報告されています。
※保護者の方同伴でお願いします。
※接種直後は30分程度院内で安静にしていただき様子を見る必要があります。

※HPVワクチンについて

日本では年間約1万人が子宮頸がんを発症し、年間約2800人が死亡しており、患者数・死亡者数は近年漸増傾向にあります。年代別に見ると、20代後半から増えていき、30歳代で子宮頸がんになる人も増えています。
子宮頸がんの95%以上はHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によるものです。HPVは一般に性行為により感染し、性交渉の経験がある女性の50~80%が生涯で一度は感染すると言われています。HPVには100種類以上の型があり、HPV16型、18型は子宮頸がん全体の70%の原因を占めます。
すでに感染しているHPVの排除効果はありません。性交渉を経験する前に接種することが重要です。しかし性交渉がある方でも、まだHPVに感染していない場合には予防効果は期待できます。 9価ワクチン(シルガード9)と4価ワクチン(ガーダシル)は子宮頸がんの予防効果に加えて、HPV6型・11型の感染を予防することで、外陰部上皮内腫瘍、腟上皮内腫瘍、尖圭コンジローマにもほぼ100%近い予防効果があるといわれています
HPVワクチン接種を進めた諸外国ではHPV感染や前がん病変の発生が有意に低下しており、子宮頸がんはワクチンによって撲滅できると言われています。HPVワクチンに関してご不明なことがあればご相談ください。

※キャッチアップ接種について

HPVワクチンの積極的な推奨の差し控えにより接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、以下の方は、時限的に従来の定期接種の対象年齢を超えて接種ができます。
キャッチアップ接種対象者:平成9年(1997年)~平成17年(2005年)度生まれの9学年
期間:3年間(令和4年4月~令和7年3月)

当院ではBCGの予防接種はおこなっておりません。

任意接種

インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)

  • インフルエンザを予防するワクチンです。
  • 長期間にわたって強い感染防御免疫が誘導されるポリオワクチンなどとは異なり、ウイルス感染やインフルエンザの発症を完全に防ぐことは出来ません。しかし、インフルエンザに罹患した場合に、重篤な合併症を防いだり、症状の悪化を抑える効果が期待できます。
  • 生後6か月~13歳未満は2回の接種。13歳以上は1回の接種が推奨されています。

成人の予防接種(要予約)

インフルエンザワクチン

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症であり、日本では毎年のように流行します。
インフルエンザワクチンは接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。
日本では、インフルエンザが例年12月~翌3月頃に流行することを考えると、毎年12月中旬頃までに接種するのが望ましいでしょう。

(税込)
費用 3,500円~3,900円(毎年変更)

成人用肺炎球菌ワクチン

横浜市内に住民登録があり、次のいずれかに担当する方は、公費助成により自己負担3,000円で接種することができます。
対象者:各年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、100歳になる方で予診票をご持参の方。

  • 過去に1度でも23価肺炎球菌ワクチンを接種したことがある方は公費助成の対象となりません。
  • 再接種を希望される方は5年以上の間隔を空ける必要があります。(自費)
(税込)
費用 公費:3,000円
自費:8,500円

詳しくは横浜市健康福祉局のページをご覧ください。